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フィガロの結婚

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  • 2009年6月28日(日) 18:59 JST
  • 投稿者:
    Yasuhiro
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指揮者 Sergio Sossi

キャスト

伯爵:大平訓 伯爵夫人:結城麻子 

SUSANNA:満田早穂里   FIGARO:中村一人 CHERUBINO:細川加奈子 

BARTOLO ・ANTONIO:石原隆彦   MARCELLINA:南部裕美子 

BASIGLIO・CURZIO:飯田康弘(客演)

BARNARINA: 天野結美・坪井玲子

バレエ(Belle Tour Ballet/ベルトゥール バレエ)

オーケストラ: アンサンブルOBS

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という・・・オペラに出演してきました。

5月のある日、メールがきました。

「来月 フィガロやるんやけど、でてくれない?やる予定だったテノールが急病で・・」

・・・

「え~っと、ウリッセあるから、まともに練習できたり、参加できたりするのそれ以降だけど・・」

というやり取りを行い、参加する事になったのでした・・

もちろん内容も、各重唱シーンもなんど見たことある良く知る作品だけれど、

フィガロのテノールは、特殊な役・・というかキャラクターテノールというか、そんな理由で、

全く手をつけた事のないオペラでした。

そんな感じだから、暗譜が、とても大変でした。

5月は、ほぼ毎日ウリッセ漬けだったので、時間をある程度使えたのはほぼたった3週間。

もう、本当に・・・記憶力が・・・

それに比べて、この団体では以前より海外公演ツアーなども行っており、

その際にフィガロの結婚も上演しているので、皆なんども本番をやっていて、慣れている・・というか、

気心が知れているというか・・そんな輪に、3週間で飛び込む私・・

適応力は高い方な気はしていますが、暗譜期間も短いし、いろいろと能力の限界を感じました。

 

でも、そこはモーツァルトの作品・・

どんなシーンにも、小さい子のおもちゃ箱のような魅力が詰まっていて、

その中から、お気に入りのおもちゃを見つけるような作業はとても面白かったです。

 

今回、初めてセシオン杉並というホールで演奏しました。

この日、朝11時から2時間リハ、14時から1時間ガラコンサート、その後2時間リハ・・その後本番・・という、

超強行スケジュールだったのですが、アリアのある方も、まったく一回も抜いて歌う事はなく・・

本番もいつも通りにのりきっていて、その体力というか、精神力というか・・・には驚きました。

 

リハ中、ある事に気が付きました。

オケピットが深いので、舞台上にチェンバロ(電子ピアノで代用)の音が聞こえない・・

「あ・・・モニター〈舞台に向くスピーカー)が入ってない・・・」

この手の事に意識を向ける余裕のある人がいなそうなので・・・

気がついた事を外部者ながら、口走って回る事に・・・

そして、しばらく会場などで聞いていると

とてつもなく響きがわるく・・・まるで、田舎の公民館のよう・・・オケの音すらよく聞こえないし・・・

歌手の声は、ほぼ生声が聞こえてくる。

楽屋で、ほかの出演者と話しつつ・・

「聞こえにくいから、せめてオケピットの高さをもう少しあげたらどうだろう~~」と提案・・

そして、舞台脇で相談すると、ホールの担当者が・・・

「音響的な問題なら・・、会場が吸音板になっているから、反響板にしたら、改善します」

・・・・・

吸音・・・wwwww・・・

田舎の公民館のようだと思ったホールは、その実、とても近代的装備のあるホールだったのです。

吸音設定のあるホールってあるんですね・・・・

会場中の壁が反転し、響きの環境が一気に変わり、よくある音楽ホールのような反響に・・

(オペラだから)舞台上の反響板を使っていなかったので、会場も無言のうちにそれに合わせたのだろうか・・

そんなこんなで、開場・

578席完売の事前アナウンスの通り、開演5分前にようやく外で待機しているお客さんが入場できるという・

満席ぶり。

合唱団や、オケメンバーが全員が協力してオペラを作るので、この集客力となったのだろうかな・・・

(外部なのでそのあたりは、謎)

そんなこんなで、9時完全退館にも、関わらず8時40分頃まで公演が行われましたが、

私もゴミ集めや、荷物の出しを手伝ったりして・・無事に全員が退館を完了し、公演を終えました。

 

演出として、バレエの子供たちが20人じゃく入っていたのですが、

それがとっても可愛く・・、中に男の子も一人混じっていたりして、「リトル・ダンサー」を思い出しつつ、

こういう団体だからこそ出来たオペラ公演の魅力を実現した公演だったように思いました。

指揮者も、もう、3時間も指揮台にたてるんだろうか・・・と思える年齢(実年齢は知らず)なのですが、

そこはさすがに、各有名劇場で振った指揮者、指揮台に一度立てば、まだまだ現役。

そして、第一線を退いた指揮者だからこそ、全ての稽古で指導を行う事ができ、

もちろん、その指導は、ヨーロッパの劇場スタッフのレッスンと変わる事のないレベルで、

指揮者の稽古という点では、

これ以上の条件を実現している団体はプロオケでも難しいかもしれません・・・

とても面白い運営形態の団体だな~と思いました。

皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

本番終了

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  • 2009年6月10日(水) 18:02 JST
  • 投稿者:
    Yasuhiro
  • 閲覧件数
    98
目標にしていた公演を終えました。


当日は、ほぼ満席のお客様でした。
いろんな人が、いろんな条件や、環境(?)で聞きに来て下さっていたはずですが、
でも・・海外オペラ公演じゃないのに
1000人以上の人が集まる舞台で、ある程度の長さを歌えた事に今でも喜びを感じています。

無神論者の私も、舞台袖では、立膝で、ホールに宜しくお願いするのも・・
すっかり自分を落ち着かせるための流れとして、恒例行事・・w
さて・・・今回は、ホールは私を助けてくれたのでしょうかwww

ま、五体満足で会場を後にさせてもらえたという事は確かです^^

オペラ的な感想というか、反省点としては、
私の役のセカンドテノール的な音域が、
どちらかというと・・・五線より上の音域得意なのに、
むしろ五線の真ん中にとどまっている楽曲であること、

そして、いかにも古典らしく動く楽曲に、ワーグナー的というか・・
超現代的な、強大な編成のオケが当てられていて、満席で、
そこがオペラ専用ホールではなく、リハ時とも響きが変わった会場・・というのも、
難点でした。


今回の目標として、自分的に見た目・というか、
動き的な事と演技的な事という目標を立てていたのだけれど、

私の舞台姿にしては、
「かっこよかった!!」とか、十年前に、まだまだだね~としか感想を言っていただけなかった方(家族ではなくて)で、
「演技がすごく分かりやすく、よかった」などと、言ってくださる方がいて、

ある意味では、目標を遂げられたかも・・・と思いつつ、

人によっては、音量が小さかったとか、
もう少し主役を食う感じでも・・と言ってくださる方先生もいたので、
ヴェルディとかのように、もっと引っ張る感じにしてみたりして、
基本的な音量というか、張りを増やせばをよかったかな~と・・・

ソロの部分だって、よくあるアリアのように、朗々と聞かせる内容とメロディの感じではなく、
音楽的なのりと、内容が合わさったものを、軽く聞かせる感じに感じたけど、
あの編成のオケで、あの会場だと、それはそもそも厳しいのか・・
難しい・・・・

でも、やっぱりボーカルスコア自体も、ニュアンス優先な感じの譜面に感じたし、
アンサンブルの部分の稽古中は、小さいと言われるよりも、私が大きいといわれる事の方が多く、
どちらかというと張りや音量を抑えてでも、ニュアンスと、声の明るさを優先させる事を心がけていました
(リハでも何も言われなかったし)。

結局オペラは声かな~とか・・、

でも、声優先のベルカント時代の作品ではなくて、
オペラが生まれたばかりで、演劇と音楽が合わさった時代の作品で、
そんなにすっごい声で歌う人はいなかったであろう時代のオペラだし、
そもそもオペラ歌手という職業がなかった時代の歌手を想定して作られているオペラのはずで、
いくら編曲で近代化されているとは言え、
あんな大きな建物の中でやる事は想定されていない原作で、
多分演技優先なのを意図している作品のはずだし・・と思考は巡り続ける感じですww。
これが初演物の厳しさかな~~~・・
1週間間隔程度でもう2、3回あると、この辺の修正は直ぐにできるのだけど・・・1回なのがとても残念。


10年後を見てろよ!!!と・・・・

今後の勉強法に思いを巡らしています。

というか、あれだ、
脇役的なものが多かったり、マイクを使う仕事も多かったので、
基本的に、やわらかめに歌う癖がついていた気もしてきました。


が・・・例によって
私がお呼びした普段オペラに縁遠い方々は概して喜んでいただいていました。
(よく来てくれる方も、どちらかというと、好評よりの意見でした。)
全体的な演出、全キャラ、オーケストラ、衣装、物語、メロディ、羊に扮した助演さんたちの演技・・・全てが好評でした。
いくら、知人とは言え、つまらないと、「つまらない」とか「寝た」とかはっきりいう方々ばかりです。
この公演は幸いにも大成功であったと疑っていませんw


出演する舞台に呼んだ事がきっかけで、オペラに興味を持つ人が一人でも増える事は
とても嬉しいし、その質が出せる私の大好きな総合芸術としてのオペラってのは、
やっぱりこの規模の公演ならではの事である気がします。

今回も本当に多くの方が、
体調や、スケジュールに様々な都合がある方も多いのに、
都合をつけて、このご時世において安くないチケットを買っていただいて、
足を運んでくれて・・・本当に嬉しかったです。

カーテンコールで、
一生懸命頭の上で拍手してくださるのが見えたり、
ブラボー!と叫んでくださる方の声が聞こえたりして、
本当にありがたいな~と思いました。

神という存在ではない人間・・・つまり、
私にも、他の共演者にも、聞いて下さる方にも、もちろん時間の限りがあります。
そんなかで、この一瞬のオペラという舞台で、同じ時間を過ごせた事は、
何にも代えられない喜びです。

それが、オペラを貫いた「人間のはかなさ」そのものなのは、
想像するに難くないのですが、、
他のオペラのように、愛・嫉妬、喜び・・などではなく、
「人間のはかなさ」が一つの大きなテーマとして、
それと神との対比があるこのオペラは、やっていても、いろんな所が新鮮で本当に面白かったです。

両日のウリッセ役の二人は、声種は違っても、
同世代の男性声楽家として本当に素晴らしい声だと思いました。

(もちろん、他の方々も、十分によい感じでしたし、(諸外国の同世代の歌手とくらべても)
こんな人たちと稽古が出来た数か月は、とても面白かったです。)


それが、主役だから素晴らしく聞こえる音なのか、単にいい声なのかという問題はありますが、
前者を考慮しても、よい声でした。

ああやって歌えれば、
世界で活躍する大物のなんちゃら・・・的な歌手による歌唱でなくても
誰も文句は言わない気がする。

誰にも文句がつけられない役を歌えた歌手は、
それがレパートリーとなりますが、私もそういう歌を増やしていきたい・・
限りある時間の中で、どこまで出来るか、いつまでできるか・・・とは常に自問自答しているし、

「もう、や~~めた~~」と思い始める心の声は、常に隣合わせだけれど
やめたら終わりだし
目標があるうちは、成長できる!!と、前向きな理論を、教育心理学でやった事があるしww

所詮、はなかい人間の一人である私ですが・・・
まだまだ頑張ります!!

次の役では、次の役のチャレンジ、
そして、次のオーディションは、次のオーディション。
今回の終わりが、また新たな始まりな気がしてます。

口下手だし、筆不精な私で・・・あまり感謝を伝える事ができきれませんが、
みんな近くにいるのなら、ひとりひとりに握手したい感じです。
東京は、世界でも稀な大都市なので、
ウイーンのように、ちょっとお茶しつつ、それをする・・ってのが難しい。

でも、みなさん本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします^^

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